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聖ペルペトゥオ司教                                   記念日 4月 8日



 ペルペトゥオは、5世紀の中頃、フランスのトゥール市の司教になった。彼は貧しい人々を後継者として自分の財産であった牧場や森、ぶどう園、家屋、庭園、水車、金や銀、そして衣服まで、彼等に施すことを生前から遺言していた。

 彼が尊敬していた聖人は聖マルティノであった。マルティノは軍人で、マントを切り裂いて半分を乞食に与えた聖人である。その墓はトゥールの大聖堂の中にあったが、ペルペトゥアはこの建物を再建して、多数の巡礼者たちが宿泊できるようにした。

 ペルペトゥオは教区民に、教会の祝日を除く毎水曜日と毎金曜日に大斉を守るように布告に出し、なお、年間の月曜日にも数度、大斉日を定めた。彼の影響は非常に大きかったので、その死後13世紀たってから聖人の遺言書だと言って、次のような偽りの文書を作った者がいた。
 「わが愛する兄弟、私の冠、私の喜びであるキリストの貧しい者たち、病人とやもめ、孤児たちよ。私はあなたたちを私のあと継ぎとして宣言します」。この遺言書はにせ物であったとはいえ、聖ペルペトゥオの精神がにじみ出ている文書である。